七月大歌舞伎〜絵本合法衢

  • 2015.08.14 Friday
  • 23:45
JUGEMテーマ:歌舞伎

 久々に片岡仁左衛門様の歌舞伎を観に行ってきました!!!
 今回は鶴屋南北の「絵本合法衢」です。

 今回、仁左衛門様は御家乗っ取りを企む武家の悪役と、巷間の悪人の二役を演じられました。
 で、武家の悪役‥‥大学之助は押しつぶした声で(一瞬、喉のお加減が悪いのかと思いました!)でやや重々しく演じられ、巷間の無頼漢の太平次は‥‥もう、それはそれは楽しそうに演じられておりました。
 太平次‥‥最低の悪役です。自分を信用する老女を殺して金を奪い、自分に好意を寄せる女を利用するだけ利用して殺し、迷って来た夫婦を殺し、夫の余りの悪行振りに逆らった自分の妻を殺す、ホンマにどんなけ非道なんや!?という役をもう、楽しそうオーラ全開でなり切ってはりました。

 ストーリーはまぁ、仇討ち物なんですが、とにかく、大団円になるまでに、悪役側も善玉側も無惨に殺されていきます。
 幕が開いていきなり殺害シーンだし‥‥。
 目を離せない展開なので、楽しく見ました。
 とにかく楽しそうな仁左様がよい!
 悪役でも武家と町人と策士と無頼漢が演じ分けられておりました。

2代目吉田玉男襲名公演

  • 2015.04.19 Sunday
  • 00:39
JUGEMテーマ:文楽

 4月の文楽公演は「2代目吉田玉男襲名公演」で、演目が歌舞伎で見逃しまくっている「熊谷陣屋」なので、工務店さんに
「どうしますか?久々の襲名ですよ〜。」
 と、勧められもし、かなりスケジュールがぎっちりだったのですが、行ってきました!
 行ってよかったです!!よかった!!

 先代の玉男さん、もうっっっっめっちゃ好きでした!
 人形は非常に感情豊かに表現されているのに、ご本人が至って無表情に淡々と操ってらっしゃるのが、好きで、よく見に行ったものでした。
 何だかんだで印象に残っているのは「寺子屋」の松王丸ですね。
 登場した時のやつれ方、首実検の時の堪え難きを耐えているのをぐっと抑えている様、仁左衛門様のとまた違うのですが、ホンマに良かったです。
 工務店さんは
「管丞相は見ましたが、松王は見逃してますわ。」
 と、言ってはりました。‥‥うおおおおおおおお、私、管丞相は文楽も仁左さんのも見逃している〜〜!

 と、いうわけで、今回は襲名の口上もあるので、オープニングは「靫猿」。
 お猿さんの仕草が非常にユーモラスで可愛いです。
 猿曳きの義太夫が「日本語であそぼ」の豊竹咲甫太夫でした。ええ声〜!
 席が床前だったので、義太夫さんや三味線さんと、めっちゃ目が合いました。

 文楽の口上を見るのは、実は初めてです。
 並んでいる全員がお祝いの口上を述べるのではなく、三味線、義太夫、人形から代表しての口上で、襲名されるご本人はご挨拶を述べませんでした。

 で、そのままメインの「一谷嫰軍記」の「熊谷桜」と「陣屋」です。
 2代目玉男さんは勿論熊谷直実ですね。
 以前におばさん頭巾さんから仁左さんの「陣屋」がよかった〜〜!と、伺ってからず〜〜〜〜っと観たかったのですが、歌舞伎の「陣屋」って、余り関西でかからないんですよね。関西は圧倒的に「寺子屋」が多いですね。
 まぁ、「陣屋」も「寺小屋」も恩ある人の子供を救う為に時分の子供を犠牲にする話なんですが、微妙に違うんですね。
 いずれの子供も覚悟して討たれる訳なんですが、松王は殺されると解っていて子供を送り出すんですよ。しかも、送って行くのは妻の千代の方ですな。で、殺された我が子の首を見ながら、平然と管秀才の首だと言い張らなければいけない訳ですな。
 熊谷の方は自分が謎解きを解いてしまわなければいけない訳ですよ。それでいて、自分で我が子を討たなければいけない。何も知らない妻の相模は、はるばる息子の顔を見にやってくるのに、恩人の息子と思って受け取った首が自分の息子だという、悲愴というより悲惨な話です。

 歌舞伎の方はYou Tubeでしか見てませんが、制札のシーンは文楽の方がもそっとスピーディでした。‥‥相模さん踏まれて制されていたし、札ぶんぶん振ってたし。
 あの有名な見得にいくまでの、女同士のやりとりとか、制札の文章とか、色々伏線があって、それが一気に展開するのがあのシーンですが、相模に感情移入しすぎて涙で曇って見えないよ〜〜!‥‥な状態でした。
「16年も一昔、夢であったなぁ」は、わりにさらっといきました。

 で、「卅三間堂棟由来」。
 女房お柳の動きがキレイです。吉田蓑助さんです。
 座る時とか、指先とか、細かい仕草が非常にきれいなのです。

 4月26日までです。



 
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また、訃報‥‥

  • 2015.02.22 Sunday
  • 23:22
JUGEMテーマ:つぶやき。

 坂東三津五郎さんが亡くなられました。
 膵臓癌というので、危ないなぁとは思っていたんですが、残念です。
 中村勘三郎さんが勘九郎で三津五郎さんが八十助だった頃、よく観に行ってまして、今でもお二人の息の合った踊りが目に焼き付いて離れません。
 本当に残念です。心からご冥福をお祈り致しております。

 もう、三津五郎さんの踊りや芝居が見られないかと思うと、本当に寂しいです。

哀悼 勘三郎丈

  • 2012.12.05 Wednesday
  • 12:55
 JUGEMテーマ:歌舞伎

 今日は小学校のマラソン大会で比較的早くから起きていたのですが、いきなりの訃報で、ショックでした。
 先日来の報道もあったので、ある程度の覚悟はしていたのですが、やっぱり涙が出ましたね。泣きました。

 仁左衛門さん(当時は孝夫さん)に憧れて歌舞伎を見始め、勘三郎さん(当時は勘九郎さん)の芝居でその楽しさ面白さにどっぷり浸りました。
 観客を飽きさせない芝居、目が離せない芝居、本当にいい役者さんでした。
 同時代人として、勘三郎さんの芝居を生で見る事が出来た歓びとともに、もう見る事が出来ない哀しみで胸が一杯です。

 中村勘三郎さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

松竹座七月大歌舞伎〜又五郎・歌昇襲名

  • 2012.07.08 Sunday
  • 20:46
 JUGEMテーマ:歌舞伎

 そんなわけで、今年も行って参りました。
 演目は「引窓」「棒しばり」「荒川の佐吉」です。


・「引窓」
 2年前に通しで見たんですが、やはり人物関係がややこしいですねぇ。
 今回は濡髪長五郎に片岡我當さん、南方十次兵衛に中村梅玉さんです。
 うわぁ、梅玉さん久しぶりやわぁ‥‥‥。襲名以来じゃなかろうか?

 今回2階席だったので、屋根の部分も見えたのですが、引窓の開閉が物語のポイントなんですね。1階席だと、音しかしないので、この辺、わかり難かったのです。
 かなりきちんと開閉しております。

 やはり前回のと比較しながら見てしまうのですが、父ガトーさんの濡髪は染五郎さんのに比べると、貫禄たっぷりでした。染五郎さんのは非常に若々しいフレッシュな濡髪だったのですな。
 で、父ガトーさん。
 足を悪くされているのか、手すりもって離れに上がって行かはったんですな。その辺がちょっと、惜しいと言うか、何と言うか。
 一方、梅玉さんの南方十次兵衛こと南与兵衛。
 仁左衛門さまのは非常に可愛らしいあんちゃんだったんですね。武士の衣装を着て帰った時のはしゃぎ方とか、もう、何とも言えず、可愛らしい。‥‥ほぅ。
 それでいて、役目を承る時は非常に凛々しいのです。
 梅玉さんのは、町民の若いおじさんが、武家に取り立てられて嬉しいのがよく伝わります。一応、武家なんですが、もう、町民がにじみ出てるんですな。
 武家に取り立てられたけど、町民としての人情とかそういうものが捨てられない。そういうのがよく出ておりました。
 でも、濡髪の方がお兄さんに見えてしまうかなぁ?
 女房お早は孝太郎さん。遊女上がりのあか抜けた女でありながら、可愛いんですよね。
 母親のお幸は東蔵さん。義理の息子と実の息子の間での義理と人情に苦しむ、いいお幸でした。人相書きを売って欲しいというシーンは、ホンマに良かったです。
 この芝居、お幸がダメだとダメになるんでしょうなぁ。

 余談ですが、平岡丹平の進之介が登場する度に、ちょっとドキドキしながら見ていたのは、きっと私だけではなかったはず‥‥。
(2CHの進之介板によると、口上でやっちまったらしい。‥‥口上で‥‥orz

・「棒しばり」
 次郎冠者に又五郎さん、太郎冠者に染五郎さん。大名が錦之助です。
 錦之助って、前の信二郎だったのね‥‥。
 身体の固い私には無理すぎる動きが満載でした。
 そもそも、手を縛られた状態で、足だけですっと立つのがすでに無理。
 そういう動きを苦もなく出来るあたり、やはり日々精進されているんだろうなぁ‥‥と、感心しておりました。
 ストーリーも動きも面白いですね。


・「荒川の佐吉」
 仁左衛門さまは子供が絡む役がいいなぁ‥‥。
「寺子屋」の松王も登場から良かったのですが、今回の佐吉も子供登場後からが良かったです。あやし方が妙にリアル。
 もう、全身からにじみ出る子煩悩ですね。

 うおおおおおお、子供になってあやされてぇぇぇ!
 俺にも子守唄を歌って下せぇ〜〜!
(煩悩全開)

 子育てを苦労しつつも成長を喜び、別れたくはないけれど、幸せの為にあえて身を引く潔さがハマってますねぇ。
 冒頭、佐吉が
「この青二才が!」
 と、罵倒されるんですが、青二才と罵倒されても違和感がないのがすげぇ!
 青二才と罵倒される67歳。
 声も張りがあるし、歩き方もしゃっきりしてるし、スレンダーだし、いいですなぁ‥‥。

 吉右衛門さんが相模屋政五郎だったのですが、渋くてすてきでした。
 うちの母は舞台で吉右衛門さんを見るのが初めてだったそうで、
「テレビの鬼平と同じ声や〜〜!」
 と、喜んでいました。

 ここんとこ忙しかったので、かなり疲れが溜まっていたんですが、楽しく過ごせました。

 ああ、家に帰る足が重いよぉ〜〜。

早く良くなりますように

  • 2012.06.19 Tuesday
  • 23:03
 JUGEMテーマ:歌舞伎

 中村勘三郎さんが初期の食道がんで入院されているそうです。
 うちの母はわりとファンなので、
「初期だから大丈夫だと思うけど、早く復帰して欲しいねぇ。」
 と、言っております。
 先日も義妹に
「歌舞伎を見るなら、中村勘三郎さんはいいよ〜。」
 と、薦めていたのですが、まさかまさかの入院です

 勘九郎襲名の関西の公演は今からだったので、勘三郎さん不在で寂しいですね。
 早く良くなられて、舞台でのお姿をまた拝見したいです。

河内屋与兵衛のお金を勘ぐってみる

  • 2012.06.12 Tuesday
  • 11:58
 JUGEMテーマ:歌舞伎

 怪傑おばさん頭巾さんから、YOUTUBEの「女殺油地獄」をおススメいただいたので、ここんとこ楽しく見てました。
 ああ、孝夫時代だぁ〜〜!
 やっぱりええのぉ〜〜〜!
 惚れ惚れ〜〜〜!
 で、ふと、
「河内屋与兵衛の借金って、どの程度あったのかな?父ちゃん母ちゃんは何ぼ渡したんかな?」」
 と、疑問がわいたので、計算してみる事になりました!!

 まず、例によって江戸時代の貨幣の計算方法から。
 時代が明確にわからないので、中期頃の計算で行きます。

 金1両=銀60匁=銭4貫文(4000文)
 1000匁=1貫目
 金1両=9万円
 銀1匁=1500円
 1文=22.5円

 まぁ、こんな感じです。

「女殺油地獄」(しかし、凄いタイトルやなぁ‥‥山風みたい。)のストーリーも大まかに説明致します。
 不良少年(青年か?)河内屋与兵衛(24)は義理の父や母が甘やかすのをいい事に遊び回っております。
 馴染みの遊女を追いかけては叔父さんを失業させ、近所の奥さん(27)に世話を焼かれては不倫を疑われさせる始末。
 実の兄ちゃんも両親に
「もう、あんなヤツ勘当してもうたらエエねん!」
 と、愛想をつかされ、家庭内暴力まで振るい始めて、親はついに与兵衛を勘当してしまいます。
 返す宛てもないのに義理の父親名義で1貫目を借りて遊びまくり、困り果てて近所の奥さんこと豊嶋屋お吉のところへ行きます。
 そこで、自分の両親がお吉に自分への小遣いを託してくれていると知り、ちょっと改心したものの、今晩中に200匁返済しないと、翌日実家は1貫目を取り立てられてしまう!
 お吉から受け取った小遣いは、父ちゃんから300文+母ちゃんから500文。
 うわ〜、足りねぇ!
 仕方なくお吉に借金を頼むが、先日不倫を疑われた相手に金を貸せないと断られてしまう。ひ〜!
「なら、しゃあない、油を2升貸してくれる?」
「まぁ、商売モンならええやろ。恨まんといてや〜!」
 と、背を向けたお吉を‥‥‥‥‥。

 と、言う話ですね。
 詳しく知りたい方はググってみるか、実際に芝居を見てくださいませ。

 で、お金の話がわんさと出て来る、第3場「豊嶋屋油店」の場の銭勘定をしてみます。

 まず、1貫文と1貫目は違います。
 1文銭1000枚を紐でまとめたのが1貫文、通貨単位ですね。
 銀は当時、重さを計って使っていました。なので銀1000匁で1貫目、重さの単位なのです。

 与兵衛は1貫目=150万円の借金を抱え、今晩中に200匁=30万円を返済しないといけません。
 お父ちゃんは300文=6750円、お母ちゃんは500文=11250円をお吉さんに預けてくれましたが、合計しても18000円で全然足りません。
 お吉さんに借金を頼みますが、家の箪笥には500匁=75万円あるけど、それは貸せないと断られてしまいます。
 なら、油を2升貸して欲しいと頼むわけです。

 で、油です。
 江戸初期は油が非常に高価で米の10倍、酒の2倍の価格だったそうです。
 江戸初期で油1合が20文、ちょっと時代が下がると40文ほどしたそうです。
 寛永年間の米1升の価格が30文=675円なので、油1升は300文=6750円です。
 1升は大体1.8リットルなので、現在の10倍強の値段ですね。

 で、与兵衛は13500円分の油を借りたいというわけですね。

 現在のお金に換算しても、成る程と思える金額ですよね。
 しかし、河内屋与兵衛の造型と言い、江戸時代と思えない話ですねぇ。

義妹と玉三郎

  • 2012.06.03 Sunday
  • 20:44
 JUGEMテーマ:歌舞伎

 実家の母がダウンして入院し、とりあえず、退院したものの未だ原因が分からず、倦怠感が残ったり、視野狭窄‥‥というほどではないのかもしれませんが、普段より視野が狭くなったような気がして外出が不安だ〜〜!と言っております。
 で、今月の南座の玉三郎さんの「阿古屋」の切符を取っていたのですが、ちょっと行けそうにないと断念し、入院中、あれこれやってくれた上の弟の嫁‥‥義妹が代わりに行ってくれる事になりました。

 さて、まず四条六角のomoyaで食事をしました。
 オードブルのホタテと焼き茄子もんまい!
 義妹は魚料理、私は鴨を注文しましたが、どっちも美味しかったです。(ちょっと替えっこしたのです。)
 町家を利用したお店の雰囲気もよく、おススメです。
 で、いきなりお土産のバナナナッツパウンドケーキなんぞを買い、芝居前にすでに荷物いっぱい状態です。

 その後、錦小路を通り、
「帰りにあれとかこれとか買ってかえろ〜!」
 と、眺めつつ南座へ。
 これが実は失敗でした。(まぁ、仕方ないんですが)

 南座では現在、「玉三郎美の世界展」という芝居の衣装や道具、ポスターや写真、ご本人作の絵画や茶碗などが展示されております。
 間近で見る衣装は豪華絢爛で‥‥重そう。
 これを着て踊るって大変そうやなぁ‥‥と、改めて思いました。

 で、阿古屋。
 昔は阿古屋と言えば中村歌右衛門だったのですが、歌右衛門さんの晩年位からかなぁ?没後からかな?玉三郎さんの当たり役になりましたね。
 箏、三味線、胡弓の3つの楽器を弾きこなさなくてはいけないと言う難役で、弾けるだけではダメなんですね。やっぱり、阿古屋を演じなくてはいけないのですから。
 しかし、関西では余りかかりません、12年ぶりだそうです。

 12年前と言うと、丁度私は三男妊娠中で行けなかった頃ですね。しかも顔見世は高いので、パスしてますから。

 前半、とにかく動きが少ないので、ちょっと眠気を誘われてしまうのですが、坂東薪車さん演じる悪役岩永の人形ぶりが楽しく、観客の笑いを誘ってくれます。(言ってるセリフはえげつないんですけど)
 あと、竹田奴という下っ端の役人が、文楽のつめ人形(一人使いの簡単な人形)風に面白メイクで「きゃっきゃっきゃっ」と猿のような雄叫びをあげて登場したりと、シリアスが続きすぎないように、息抜きを作っております。

 阿古屋は登場シーンから派手です。
 髪は大きな立兵庫、衣装も孔雀の帯だし、取り方に挟まれて花道からの登場です。
 義妹は取り方の人が後ろ向きに花道を進むので、
「うわ〜、落ちそう。ハラハラする。」
 と、言っておりました。(練習中にはあったんだろうか?)
 愛人の悪七兵衛景清の行方を知らないか?と詮議されるわけですが、
「知らないものは答えられない。」
 と、あくまで答えません。

 これ、本当はどうなのでしょうか?
 知ってて知らない振りなのか、本当に知らないのか、物語全部を知らないので、わかりません。

 で、楽器の演奏での詮議となるわけです。
 嘘をつけば音色に乱れが生じるからというわけです。

 この芝居のメインは演奏ですね。
 まず行方を尋ねますが、阿古屋は箏を弾いて知らないと歌います。
 ここのメロディはわりにゆったりしたメロディ。

 その後、平家滅亡後の景清とのつかの間の逢瀬について三味線を弾いて歌い、最後に景清との恋のはかなさを胡弓を弾いて歌います。
 胡弓の曲は哀調を帯びつつも、結構リズミカルでした。

 玉三郎さんが三味線や胡弓を弾く時に、ビブラートをかけながら弾いてるのにちょっと感心しました。竿側は結構手を動かしてはったんですが、細かくビブラート!すごいですねぇ!
 あれってギターやヴァイオリンの技法だと思ってるんですが、和楽器でもありなんでしょうか?
 それでいて、演奏するだけではなく、阿古屋の心情を表現されているんですよねぇ。
 役の心情の表現、演奏の技術、圧倒されました。

 後半の演目は「傾城」でした。
 こっちは踊りでしたが、見蕩れてしまいました。
 演出も仲見世での外八文字からはじまり、暗転して座敷に舞台が変わり、衣装も変わっておりまして、踊りの表現する季節により打ち掛けを脱いだり、別の打ち掛けに替えたりと衣装の方でも見応えありました。

 でも時間にすると合計2時間位だったので、割と短かったような気がしますね。

 義妹も
「すごくよかった〜〜!胡弓習いに行きたくなりますね」
 と、喜んでくれていたので、よかったです。

 その後、鍵善へくずきりを食べに行ったのですが、件の事故現場の交差点(南座のすぐ近く)を通ったら、チョークの跡がかなり残っているのですよ。
 ああ、こんなにも人が倒れていたんだ‥‥と、ちょっと寒くなりました。

 で、その後、もう一度錦に行ったのですが、6時半位だったのかな?‥‥もうしまっていました。‥‥ぬかったぁぁぁ!
 義妹は生麩を買いたかったそうです。
 かわいい吸い物の具なんぞも売っていて、買って帰ろうかな?と思っていたのに、シャッターが下りていました。
 生ものを持ち歩くわけにも行かなかったし‥‥残念。

 その後、伊勢丹に行き、夕食を食べたのですが、くずきりが結構残っていて、二人してご飯1口がどうしても入りませんでした。

 いやぁ、久々に二人してよく遊びました。
 ジャンボ君、弟よ、子供たちよ、すまないね〜〜!
(ちゃんとお土産は買いましたよ。)

金峰山寺奉納歌舞伎

  • 2011.10.13 Thursday
  • 21:43
 JUGEMテーマ:歌舞伎

 かなり悩んでいたんですが、ここ数ヶ月育児ばっかりしていたので、ガス抜きの意も込めて、片岡仁左衛門さま三代ご出演の金峰山寺奉納歌舞伎に行って来ました!!

 三連休は8日と10日と剣道の試合があり、その中日にあたる9日に行きました。
 8日の試合はほぼ送迎のみだったので、余り疲労もありませんでした。

 さて、実家から比べると我が家から吉野は結構近いかな?と思っていたんですが、鉄道利用だと、何だかんだで1時間ぐらいかかりました。‥‥だって、特急は速いけど有料なんですもん、運賃だけの各停を利用するしかないじゃないですか。
 鉄道はストレートに吉野まで行ってるのではなく、一度五條方向に曲がっているので、余計に時間がかかるようです。
 実は車で行く方が速いんでないかな?(ジャンボ君に確認したら、その通りでした。)
 途中、大和下市の駅の「付近案内」に「いがみの権太の墓」とあったのに、一人で大受けしてました。

ロープウェイ
 吉野駅からはロープウェイで金峰山寺まで行きます。
 窓からの景色が素晴らしすぎて、高所恐怖症の私は気を失いそうでした。




金峰山奉納歌舞伎
 で、歌舞伎。
 ギリギリまで迷っていたおかげで、後ろから三列目の席でした。‥‥‥28列目って、不安な数字でしたからねぇ、やっぱりって感じです。
 劇場では傾斜がつけられてあったり、座席と座席の間が空いていたりで、最後列でも割に良く見えるんですが、今回は蔵王堂前の特設会場なので、勿論傾斜はなく、折りたたみ椅子をびちっっっっっぃぃぃ!とくっつけてるので、隙間も余りなく、開演前から
「うわ〜、見え難そうやなぁ。」
 と、不安感が漂います。


 演目は孝太郎さんの「藤娘」と、仁左衛門さまと千之助くん(お孫さん)の「連獅子」です。

「藤娘」は普段、舞台のど真ん中に藤が絡まったでっかい松の背景なのですが、今回は両脇に藤の絵が下げてあります。
 で、本来なら舞台の真ん中のその藤に目をやってる‥‥はずなのに、そこに藤がない‥‥、初見の人は訳解らんやろうなセットに、ちょっと不満。
 あと、普段はその松に隠れて、衣装を変えたり引き抜きしたりするハズの所まで、舞台から引っ込んでしまわなくてはいけなかったのも、ちょっと‥‥なぁ、でした。

 そして何より、腰を落とした踊りになると、前の人の頭で舞台が見えない〜〜!
 昔のロックとかポップスのコンサートのアリーナ状態です。

 で、15分の幕間を挟み、「連獅子」。

 まず、おばさん頭巾さん。
 全くその通りでございました。(爆)

 仁左衛門さま、毛振りがちょっとしんどそう‥‥というか、顔が下向いていて、表情が見え難かったですね。
 序盤はよかったんですけど、やはり2日目はお疲れだったのでしょうか?ちょっと残念。
 千之助くんは非常に上手でした。‥‥というか、いっぱしの舞手ですね。
 毛振りも正面に顔を向けたまま、顔が見えるように振り続けてましたね。
 私は踊りはよくわからないのですが、動きもきれいです。

 でも、前の人の頭で時々見えなかったんですぅ〜〜(泣)。


 そんなわけで、踊りは良かったんですが、席の配置はもっと考えて欲しい公演でした。
 椅子1つずつ少なくして、席同士の間をもそっと開けて欲しかったわぁ。

 帰りに小学生の兄弟が、毛振りの真似をして
「僕もあんなんやってみたいわぁ。」
 と親御さんに話していたのが、妙に印象的でした。

松竹座七月大歌舞伎

  • 2011.08.02 Tuesday
  • 23:55
 JUGEMテーマ:歌舞伎

 7/26に行って参りました。
 午後の部のメインが「伊勢音頭」だったので、今回は初見が多い午前の部です。

・「播州皿屋敷」
 昔に八十助時代の三津五郎で「番町」の方は見ました。
 あれは恋愛ドラマでしたが、こっちのは御家騒動もんです。
 御家乗っ取りを企む家老の浅山鉄山に愛之助丈、悲劇の腰元お菊に孝太郎さんです。
 今年も、らぶりんは惚れたおなごをいたぶって殺す役です。
 何故か、そういう倒錯した役が異様に似合います。鼻血吹きそうでした。
 孝太郎のお菊は「番町」のとは違い、きりりとしたバリバリ武家の腰元風でした。

 今回、登場はしませんでしたが、お菊には三平という許嫁がいるという設定があるのを知り、京極さんの「数えずの井戸」の三平はここから来ていたのかぁ‥‥と、その換骨奪胎ぶりに、今更感心致しました。

・「素襖落」
 太郎冠者に三津五郎さん、大名に秀調さん、次郎冠者は巳之助さんです。
 途中に「屋島」が入るんですが、それがちょっと長かった‥‥。
 本筋だけで良かったような気がします。

・「江戸唄情節」
 今回のメイン。
 仁左衛門様が立三味線をご披露なさいました。
 めっちゃお上手なのですが、結構ハラハラして見ておりました。‥‥いや、全然大丈夫なんですが。
 音がちょっと低かったような気がするんですが、和楽器と洋楽器の音階の差なのかしらん?(でも、仁左衛門様はちょっと調弦してらした‥‥
 ストーリーは芸の世界に生きる元ヤクザさんの夫婦の情愛を描いたものなのですが、情愛の部分より、芸の世界に生きる人間の悩み苦しみとそれでも離れられない業に焦点が当てられていたように感じました。ストーリー上は三味線弾きの話なのですが、歌舞伎の世界に生きる仁左衛門様自身の事のようにも見えました。
 それにしてもやはり仁左衛門様は格好エエです。
 黒紋付姿なんて素敵すぎて見蕩れます。
 その黒紋付で三味線のソロをビシィィィィィッ!と決められた日にゃあ、もう‥‥ほぅ。

 で、関西では割に関西弁の役が多いのですが、(与兵衛とか忠兵衛とか)なんか物凄く久々に仁左衛門様の標準語を聞いた気がします。
 あああああ、なんか違和感がある〜〜。

 劇中劇が「連獅子」で、白獅子が三津五郎さん、赤獅子が愛之助さんなのですが、いやぁ、愛之助さんめっちゃ格好良かったです。首の回し具合が非常にリズミカルでした。
 なんか、1粒で2度美味しい展開でした。
 この「連獅子」の時、バックの囃子方の中に仁左衛門様が混じって三味線を弾いてはるわけですね。いい意味で違和感がありませんでした。

 やくざの親分の弥十郎さんが非常に美味しい役でした。渋い!


 で、今回の公演、まぁ、ほとんどの方は昼夜1役ずつなのですが、三津五郎さんは昼2役夜1役、らぶりんに至っては昼夜2役ずつの出ずっぱりなのです。

 で‥‥‥‥‥‥‥‥。

 まぁ、ここまで書いたら勘のいい方はわかってらっしゃると思うのですが、進之介さん「車引」の松王丸だけなのですなぁ‥‥。
 本当は昼のどちらかさせたかったんだろうけど‥‥あかんかったんでしょうねぇ。
 今回は何か伝説は作らなかったんでしょうか?

 ちなみに進之介の父がとーさんは夜に2回。
 らぶりん義父の秀太郎さんは昼1夜2役です。

 何か、16代目が見えて来た気がしますねぇ。

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