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    「ONE PIECE」について語ってみる その3

    • 2010.12.24 Friday
    • 01:30
    JUGEMテーマ:ONE PIECE


    「ONE PIECE」について語りますっっ!
     ちくっと間が開いてしまいましたが、「空島編」最終回はコニスちゃんについてです。

     空島についての知識をルフィ達に教えてくれたコニスは、優しくもおっとりとした、まさに「天使」のような少女です。
     しかしながら、彼女もエネルの裁きに怯える住民の一人でしかなかったわけです。

     市民として当然の義務を果たす事は、知り合ったばかりのルフィ達を裏切る事になる。しかし、義務を放棄する事は死を意味する‥‥そんな彼女はギリギリの所で義務を放棄してしまいます。

    「空島編」の3日間の出来事(‥‥ですよね?)の間にキャラとして成長したのは、全てを失ってまた始めた冒険で生きる意味と夢を再び得る事が出来たロビン、我を通すだけでなく他を受け入れる事によって柔軟な考え方を得たワイパー、そして、流されるだけでなく自分が行動する事によって何かを変えようとするようになったコニスの3人ですよね?

     裁きから救われ、ガン・フォールの許に匿われるコニスと父は、それでもルフィ達を逃そうとするうちに、偶然エネルの真意を知ってしまい、その為に父は裁きにあってしまいます。

     この辺からのコニスさんが非常にいいのですが、彼女はまず、何も知らない同胞を逃すため行動します。
    「冒?者」「疫病神」と罵られ、石を投げつけられながら、彼女は今奇跡を待つ無意味さを説きます。
    「被害者だとうずくまれば生きていられた今までとは違う!!――動かなければ!後から誰かを恨んでも‥‥自分の命は守れない!」

     まぁ、コニスさんの行動は逃げる為の戦いなのですね。
     ワイパーは聖地を取り戻す為に戦い、ガン・フォールは争いをなくす為に戦い、ルフィは鐘を鳴らす為に戦う。
    (エネルは自分の望みを叶える為にあーゆーことをしてるわけですが。)
     コニスはルフィ達に無事に逃げて欲しい、エネルの独善的な望みから皆を逃したい、その為に命懸けで行動するようになるわけです。
     結果、皆戦いの目的を全う出来るわけなので、「空島編」ラストがルフィを見送るコニスなのはそういう意味では当然なわけです。‥‥コニスは終始ルフィ達を無事に送り出す為に行動していたわけですから。
     別れの時は笑顔で、麦わらの一味の姿が見えなくなってから泣くコニスはいいですね。

     そんなわけで、「空島編」はうずくまっていただけのコニスが、逃がす為に動いた話でもあるわけです。
     ‥‥ああ、何が書きたいのか判らなくなって来た‥‥。

    「ONE PIECE」について語ってみる その2

    • 2010.11.30 Tuesday
    • 00:57
    JUGEMテーマ:ONE PIECE


     予想外に長くなりそうな「空島編」語り。
     今回は「うそつきノーランド」です。

     探検家モンブラン・ノーランドは黄金郷を発見したと王様に報告し、王の軍と共に探検に出るのですが、そこに黄金郷はありませんでした。
    「山のような黄金は海に沈んだんだ!」
     ノーランドはうそつきの罪で処刑されてしまいました。

     ルフィ達がジャヤで出会ったモンブラン・クリケットは、先祖が有名な寓話「うそつきノーランド」のモンブラン・ノーランドだというので、世間から冷たい目で見られ続けていました。
     しかし、一族は「ノーランドは正直者だった。」という言い伝えを信じ、ノーランドを恨んだりはしません。
     クリケットはそんな自分の運命を狂わせて来たノーランドにけじめをつける為、ノーランドが訪れた土地ジャヤの海で、海底に沈んだと思われる黄金郷を、体を壊しながら捜し続けています。
    「ノーランドを恨んでいる」
     と、言いながらも、ノーランドへの愛情を隠しきれないクリケット。
     そのクリケットは純粋な厚意から、ルフィたちの空島行きを手伝います。

     空島に到着したルフィたちは、空に浮かぶアッパーヤードこそがジャヤの片割れ、黄金郷であると知ります。
     ここにクリケットの捜す黄金郷がある!何とかそれを知らせたい。
     ルフィはかつてノーランドが聞いたと言う鐘を鳴らす為、エネルに挑戦します。

     つーわけで、感動の後半。

     ワイパーが聖地を奪還したい本当の理由は、先祖の戦士カルガラが親友だったモンブラン・ノーランドに
    「自分たちはここにいる」
     と、それを知らせる為に鐘を鳴らしたいのに、土地を奪われて出来なくなってしまったからなんですね。
     シャンディアは先祖を大層敬っているので、先祖の悲願は絶対なのですよ。

     人望厚く、バカ正直で、探検家としても、植物学者としても、提督としても、非情に優れた人間であったノーランド。
     土地を奪われながらもノーランドとの再会を夢見ていたカルガラ。
     二人は最期の瞬間まで、お互いの身を案じ続けるのですね。
     ちなみに、二人の別れの話の291話のタイトルが「ここにいる」、二人の死を描いた292話のタイトルが「あふことは片われ月の雲隠れ」です。
    「会う事は雲に隠れた片われの月を探すかようにむずかしい。」といういみなのかな?

     元ネタは「拾遺和歌集」だそうです。
    「逢ふ事はかたわれ月の雲がくれおぼろげにやは人の恋しき 読み人知らず」

     で、まぁ、ここら辺とかルフィが鐘を鳴らすまで、ほぼしゃくり上げながら読んでるわけですが、この後のモンブラン・クリケットのセリフで号泣になるんですよ。
     いやぁ、ひし形のおっさんがいい人すぎて‥‥泣ける。

    「ONE PIECE」について語ってみる その1

    • 2010.11.29 Monday
    • 20:24
    JUGEMテーマ:ONE PIECE


     ただ今、ぐんまま家でブームの「ONE PIECE」。
     読むと笑ったり泣いたりで、たまたまやって来たヤクルトお姉さんやコープの配達のお兄さんに
    「どうかしたんですか?」
     と、尋ねられる事しばしば。

     今回は「空島編」について語ってみたいと思います。

     一国家を巻き込む陰謀劇の「アラバスタ編」と、みんな大好き「W7編」の間にあって、「空島編」はも一つ人気が低い気がします。
     まぁ、仲間は加入しないし、心綱(マントラ)を使う神官たちは鬱陶しいし、敵対関係がややこしいし、どっちかと言うと麦わら以外の方がクローズアップされてる気がする。

     しかしそんな「空島編」を、あえて麦わら以外を中心にして読むと、面白いんですよ。

     おまけに「空島編」は、恋愛要素が皆無に近い「ONE PIECE」の中で、唯一恋愛譚が描かれてるんですね。
     まぁ、ものすご〜くさり気ない描き方なので、それが恋愛感情なのか気付かない人も多いんじゃないかな?
     けど、もう、それに気付くと、見る目がまるっきり変わってしまうのですよ。


    【「ONE PIECE」を読んでいない人向けあらすじ】
     少年ルフィは海賊王を目指して仲間と航海を続けている。
     とある事情から、ルフィらはその存在の有無すら伝説の「空島」を目指さなくてはいけない事になる。
     ジャヤという島に住むモンブラン・クリケットは「嘘つきノーランド」と呼ばれている先祖との因縁を晴らす為、ノーランドが発見したと偽った(と言われている)黄金郷を捜し続けている人物である。
     そのモンブラン・クリケットと意気投合したルフィらは、クリケットの協力を得て空島に出発する事が出来た。

     雲の海と雲の大地で出来た空島は、一見平和ではあったが、実は6年前に先代の神ガン・フォールを倒したエネルによる恐怖によって支配されており、また「神の島(アッパーヤード)」を巡って、空島の人間と、元々そこに住んでいたシャンディアの一族が激しく争っていた。
     不法侵入の罪で仲間を攫われたルフィたちは、禁断の土地アッパーヤードでエネルの部下である神官たちと戦う事になる。
     また、シャンディアの戦士ワイパーたちは、奪われた土地を取り返す為に、その騒ぎに乗じてエネルを攻めようとアッパーヤードに攻め込んだ。
     敵と味方と敵の敵が入り乱れ、エネルの仕組んだサバイバル・デス・マッチの幕が切って落とされた。

     その頃、アッパーヤードを彷徨うナミたち(ルフィの仲間)は、このアッパーヤードこそが下界のジャヤの一部であり、モンブラン・ノーランドが発見した黄金郷である事に気付いたのである。

     ‥‥あとは「ONE PIECE WEB」で、確認して下さい。


     で、角度を変えて見る「空島編」。

     シャンディアのワイパーは「戦鬼」と呼ばれ、誰よりも聖地奪還を望み、圧倒的な強さと、敵は全て排除すべきだ!と、過激な意見を曲げる事もないので、敵は勿論、味方からも恐れられております。
     しかし、女戦士のラキは、シャンディアを攻撃する事もないガン・フォールまで攻撃しなくてもいいのでは?と意見するのですが、逆に、
    「迷いがあるなら、戦いに出るな!邪魔なだけだ!」
     と、怒鳴られてしまいます。

     ラキが可愛がっている少女アイサは、アッパーヤードの土を集めて、それを宝物にしております。
     戦いに出るラキは、アイサの宝物のバッグを預かり、アッパーヤードの土を持って帰ってあげる、と、約束をします。
     その様子を遠くから苦々し気に見るワイパー。

     しかし、戦闘中にアイサのバッグに気をとられたラキを庇って、仲間のカマキリが負傷してしまいます。
    「こんなものがあるから、戦闘に邪念を生む!」
     と、怒り狂ってアイサのバッグをラキから取り上げ、捨てようとするワイパー。
    「捨てないで!」
     と、懇願するラキ。
    「俺なら大丈夫だ。」
     と、カマキリがそのバッグをワイパーから取り返してくれます。

     ああ、ワイパーさん、完全に悪者やん。

     しかし翌朝、ワイパーはバッグの土を捨ててしまうんですねぇ。
     がっくりするラキ。
    「覚悟のない者はここに残れ、責めやしない‥‥」
     皆が戦いに出る中、ラキは残ってこぼされた土をバッグに戻します。

     皆の後をおったラキは、エネルに倒され、心が折れてしまったカマキリに遭遇します。
    「ワイパーを止めてくれ、あいつには誰も勝てない‥‥。」
     カマキリにアイサのバッグを預け、単身ワイパーを追うラキ。

     ここまでが前振りです。
     ‥‥‥長いなぁ。

     さて、本番。
     270話「小夜曲(セレナーデ)」
     このタイトルでピンと来たあなた、音楽通ですな(笑)。

     ワイパーは雲の茨の檻に閉じ込められ、神官や神兵とデスマッチの真っ最中です。
     そこにラキちゃん到着、カマキリからの伝言を伝えようとするのですが、
    「エネルが‥‥」
     と、エネル(雷人間)の口にした途端、ラキの背後にエネルが出現しちゃうのです。もう、ワイパーさん、戦いどころではなくなってしまいます。
     ラキとの間を隔てる有刺鉄線みたいな雲茨をがしっと掴み、手から血を流し、敵からの攻撃を受けまくってるんですが、
    「ラキを攻撃するな!」「そいつは戦いを放棄したんだ!」
    「ラキ手を出すな!」「逃げろ!」
     と、外のエネルとラキに向かって叫び続けます。
     しかし、エネルの攻撃は容赦なく‥‥

     ああ、何という萌え展開!

     ちなみに「小夜曲(セレナーデ)」男性が愛しい女性に向けて歌う愛の歌の事です。
     この話では、今までラキに対してはことさら乱暴にぶっきらぼうに振る舞っていたワイパーが、彼女の命の危機に思わず本心を覗かせてしまうから「セレナーデ」というタイトルなんですね。

     つまり、ワイパーさんがラキにキツくあたっていたのは、彼女の身を心配していたからで、
    「お前の事心配だから、戦いに出ないでくれる?」
     って、言えなかったんですね。
     バッグの事も
    「そんなんに気をとられたら、お前が危ないから、やめて〜!」
     って、言えなかったんですね。
     言えないどころか、カマキリに美味しい所を持って行かれてるし。

     ああ、なんて照れ屋なワイパーさん。
     270話のワイパーさんが余りにラブリーすぎて、私は空島編のシャンディア部分だけ拾い読みしてしまいましたよ。

     その後、傷付いたワイパーさんを看護していたのはコニスちゃんで、アイサと再会したラキちゃんを優しく見守ってるのはカマキリくんでした。
     あああああ、可哀想すぎるよ、ワイパー。

     その後、あの人達はどうなったのでしょうか?
     本筋にほとんど関係ないけど、気になります。

     扉絵シリーズの「あの人は今」でラキはコニスやアイサと森を散歩し、森を開拓するワイパー達はサンドウィッチを食べています。
     ‥‥誰が作った物なんでしょうね?
     う〜ん、気になる。

    「2年後シリーズ・あの人は今」って、やってくれないかな?

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