2代目吉田玉男襲名公演

  • 2015.04.19 Sunday
  • 00:39
JUGEMテーマ:文楽

 4月の文楽公演は「2代目吉田玉男襲名公演」で、演目が歌舞伎で見逃しまくっている「熊谷陣屋」なので、工務店さんに
「どうしますか?久々の襲名ですよ〜。」
 と、勧められもし、かなりスケジュールがぎっちりだったのですが、行ってきました!
 行ってよかったです!!よかった!!

 先代の玉男さん、もうっっっっめっちゃ好きでした!
 人形は非常に感情豊かに表現されているのに、ご本人が至って無表情に淡々と操ってらっしゃるのが、好きで、よく見に行ったものでした。
 何だかんだで印象に残っているのは「寺子屋」の松王丸ですね。
 登場した時のやつれ方、首実検の時の堪え難きを耐えているのをぐっと抑えている様、仁左衛門様のとまた違うのですが、ホンマに良かったです。
 工務店さんは
「管丞相は見ましたが、松王は見逃してますわ。」
 と、言ってはりました。‥‥うおおおおおおおお、私、管丞相は文楽も仁左さんのも見逃している〜〜!

 と、いうわけで、今回は襲名の口上もあるので、オープニングは「靫猿」。
 お猿さんの仕草が非常にユーモラスで可愛いです。
 猿曳きの義太夫が「日本語であそぼ」の豊竹咲甫太夫でした。ええ声〜!
 席が床前だったので、義太夫さんや三味線さんと、めっちゃ目が合いました。

 文楽の口上を見るのは、実は初めてです。
 並んでいる全員がお祝いの口上を述べるのではなく、三味線、義太夫、人形から代表しての口上で、襲名されるご本人はご挨拶を述べませんでした。

 で、そのままメインの「一谷嫰軍記」の「熊谷桜」と「陣屋」です。
 2代目玉男さんは勿論熊谷直実ですね。
 以前におばさん頭巾さんから仁左さんの「陣屋」がよかった〜〜!と、伺ってからず〜〜〜〜っと観たかったのですが、歌舞伎の「陣屋」って、余り関西でかからないんですよね。関西は圧倒的に「寺子屋」が多いですね。
 まぁ、「陣屋」も「寺小屋」も恩ある人の子供を救う為に時分の子供を犠牲にする話なんですが、微妙に違うんですね。
 いずれの子供も覚悟して討たれる訳なんですが、松王は殺されると解っていて子供を送り出すんですよ。しかも、送って行くのは妻の千代の方ですな。で、殺された我が子の首を見ながら、平然と管秀才の首だと言い張らなければいけない訳ですな。
 熊谷の方は自分が謎解きを解いてしまわなければいけない訳ですよ。それでいて、自分で我が子を討たなければいけない。何も知らない妻の相模は、はるばる息子の顔を見にやってくるのに、恩人の息子と思って受け取った首が自分の息子だという、悲愴というより悲惨な話です。

 歌舞伎の方はYou Tubeでしか見てませんが、制札のシーンは文楽の方がもそっとスピーディでした。‥‥相模さん踏まれて制されていたし、札ぶんぶん振ってたし。
 あの有名な見得にいくまでの、女同士のやりとりとか、制札の文章とか、色々伏線があって、それが一気に展開するのがあのシーンですが、相模に感情移入しすぎて涙で曇って見えないよ〜〜!‥‥な状態でした。
「16年も一昔、夢であったなぁ」は、わりにさらっといきました。

 で、「卅三間堂棟由来」。
 女房お柳の動きがキレイです。吉田蓑助さんです。
 座る時とか、指先とか、細かい仕草が非常にきれいなのです。

 4月26日までです。



 
初菊 ところで、実は開演前に工務店さんに楽屋に連れて行ってもらいまして、昼の部の「絵本対太功記」で初菊を使ってらっしゃる吉田一輔さんに初菊を持たせて頂きました。
 ‥‥‥‥‥重い。
 結構重いです。
 これを持ち上げて、操るとか、めっちゃ難しいです。
 初菊さんの首を上げるのも、実は一苦労でした。
 人形本体と言うより、刺繍つきの衣装とか、かんざしとか、そういうのが結構重いのだそうです。
「首下がってますよ、首。」
「手も下がってますよ。」
「ええええ!?めっちゃ重いですよ〜〜。首上がりませ〜〜ん。」
「首上げてたら、手が留守になる〜〜!うひ〜〜」
 ‥‥‥という、会話がなされておりました。
 ありがとうございました。
 

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  • 2020.09.16 Wednesday
  • 00:39
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    コメント
    >「2代目吉田玉男襲名公演」

    あっ!よかった(^^)
    ちょっと発散できましたね♪
    新・玉男さん、「はよ男になりや」って玉女さんて名前つけられていたそうですね。上方の洒落の世界ですね。
    なにしろ、「めでたいこっちゃ」です。
    さすがに、そろそろ文楽にも行こうかな、と思いますが、東京は、けっこうチケット完売するらしいのでどうなりますか(^^ゞ

    >歌舞伎の「陣屋」って、余り関西でかからないんですよね。関西は圧倒的に「寺子屋」が多いですね。

    ビックリ!!
    やはり土地柄ってあるんですねえ(^^ゞ
    寺子屋もいいですけど、陣屋は夫婦の情が猛烈に出ますよねぇ(^^ゞ
    昔、今の猿翁が猿之助時代に沢瀉会で、夫婦、二人の引っ込みを見せました。相模はこないだ亡くなった雀右衛門。
    熊谷が坊主になって、これから黒谷の法然の処に行くと言うと相模が「夫婦は二世まで一緒」みたいなセリフで、さっと髷を落として、義経から経帷子をもらったかな・・・もう細かいところは忘れてしまいましたが。当然花道の「十六年」も渡り台詞になってました。
    この夫婦の道行も哀れ深くて、母なんて、「あれでなきゃ嘘だ」なんて言ってました。
    秋山安三郎なんて批評家にも評判がよかったのに、あの形は定着しませんでしたね(^^;
    やっぱり、熊谷役者は、誰でも一人で幕を閉めたいと思うのでしょう(^^ゞ

    寺子屋は松王と源蔵の忠義比べが前面に出てくるような気がします。
    陣屋は熊谷さえよければ、後は何とかなるんじゃない?ってのは無責任ですが、寺子屋は四人そろわないとってか、玄蕃も入れると五人か難しいですよね(^^;
    文楽だと使い手さんたちも交差して大変ですね(^^ゞ

    >初菊を持たせて頂きました。
    凄い!!そりゃあ重たい!!
    歌舞伎座のロビーに飾ってある人形を初めて見た時、かなりビックリしました(^^;
    一度は生で見ていたはずなのに、凄いド迫力と大きさに(^^ゞ
    オバサンなら、まず持てません。
    でも、羨ましい体験ですねぇ\(^o^)/
    • 怪傑おばさん頭巾
    • 2015/04/22 2:58 AM
    ★怪傑おばさん頭巾さん
     かなり長文の返信を書いたんですが、ミスで消してしまいました。トホホです。

    >「はよ男になりや」
     そ‥‥そういう理由だったんですか‥‥知らなかった。
     先代は一代で「玉男」の名前を大きくされた方でしたからねぇ。プレッシャーも一入だと思います。

    >文楽にも行こうかな
     行って下さ〜い。
     関西は満員御礼が続く‥‥という訳ではありませんねぇ。
     私が行った日は結構入ってましたが9割5分位かな?
     何故か海外の方が結構いらっしゃいました。

    >土地柄ってあるんですねえ(^^ゞ
     あと、関西は何故か「伊賀越」の「沼津」とか「伊勢音頭」が多いですねぇ。
    「封印切」や「時雨の炬燵」も多いのですが、私何故か「天網島」見た事がないんですよ。
     この間の東京の「菅原」の通し、うらやまし〜〜!!です。

    >陣屋は夫婦の情が猛烈に出ますよねぇ(^^ゞ
     私、熊谷さんってマイペースやなぁと、ちょっと思ってしまいました。
     相模さん振り回されっぱなしやなぁ‥‥と。

    >相模が「夫婦は二世まで一緒」みたいなセリフで、さっと髷を落として、
     これは沢瀉屋の演出なんでしょうか?文楽ではありませんでしたね。

    >当然花道の「十六年」
     これはさらっと流しました。
     出家宣言の最後に「16年もひと昔、夢であったなぁ」と、ホンマにさらっとでした。

    >寺子屋は松王と源蔵の忠義比べ
     私は仁左衛門さんで見たのですが、登場シーンから自分の子の犠牲に心を痛める父親の苦衷でした。
     文楽のは先代の玉男さんですね。
     これもやつれ果てて、恩返しを子供の犠牲に頼らざるを得なかった父親の苦悩の姿でした。
     関西の源蔵さんは影が薄い気がします。

    >文楽だと使い手さんたちも交差して大変ですね(^^ゞ
     これは割に気になりませんでした。
     制札なんて多分、歌舞伎のより振り回していたと思うんですが、人形が振り回しているような感じでした‥‥と、いうか、人形の熊谷さんが暴れているようにしか見てませんでした。
    「卅三間堂」の方が座敷に座って語ってるシーンばっかりなので、そっちの方が気になりました。

    >でも、羨ましい体験ですねぇ\(^o^)/
     関西にお越しの際は手配させて頂きますよ。
    • ぐんまま
    • 2015/04/24 1:15 AM
    >かなり長文の返信を書いたんですが、ミスで消してしまいました。トホホです。

    スミマセンm( )m
    私も書き込んだ時、コメントの確認シーンで、ちょっと長すぎだぁ!と、反省はしたのですが、どうしても書きたいことばかりで失礼してしまいましたm( )m

    今度から、もう少し簡潔に!ってうちのブログの方でも反省しているのですが、実行伴わない奴です(^^;
    • 怪傑おばさん頭巾
    • 2015/04/25 1:10 AM
    ★怪傑おばさん頭巾さん
    >コメント
     いえいえ、コメントありがとうございますです。
     なかなかこの手の話題を話せる人がいないので、私もついテンションが上がって、長文になってしまうのですよ。お気になさらずに。
     私の場合、nameに名前を入れ忘れて送信すると。、コメントが全部消えるのに、反映されないのですよ。

    >簡潔に!
     私も簡潔に書けない方ですねぇ。
     本文も後日読み返して、ちょこっと書き直したりする事もあります。
    • ぐんまま
    • 2015/04/25 3:15 AM
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