「神雕剣侠・第1巻 忘れがたみ」感想

  • 2008.07.15 Tuesday
  • 01:39
莫愁姐さん
JUGEMテーマ:読書

 文庫版「神雕剣侠」(原題:「神雕侠侶」、金庸作 徳間書店)の大まかなあらすじと感想です。
 本当は「雕」は「周+鳥」ですが、ブログだと出ないかもしれないので、こっちを使っております。

 ハードは以前に図書館で借りて全部読みましたが、文庫化されたおりに揃えました。
 しかし、ヒロインがも一つ好きでないので、文庫版は途中でストップしておりました。
「これではいかん!」
 と、初めから読み直しております。

 ザッとあらすじ書きます(長っ!どこがザッとや?)
 ご存知の方は生温かく、ご存知でない方は半信半疑でどうぞ。


 
 李莫愁姐さんは三十路ながら、絶世の美貌を誇る清らかな乙女。
 しかし十年前、惚れた男が別の女を選んだ日から、姐さんの大量虐殺人生がスタートしてしまい、江湖ではすっかり悪名高い存在になっていました。
 さて、姐さんは恋敵の結婚十周年記念に一家皆殺しをする為、嘉興にやって来ましたが、憎い男も恋敵も三年前に亡くなっていました、あら残念。
 しかし、そんな事で諦める程に姐さんは甘くありません。憎い男の弟夫婦やその娘と姪、下男下女を37564!と気合い入りまくりです。
 しかし、何故か色々妨害されるわ、何だかよくわからない小汚い小僧に「別嬪さん」と言われちゃうわ、最終的には江湖でも最強の呼び声が高い郭靖黄蓉夫婦まで出てきそうになっちゃったので、姐さんは男の姪を逃してしまいました。けど、弟の娘の方は生け捕ってやりました。

 その小汚い小僧が、主人公の楊過です。
 莫愁姐さんはどっちかと言うと敵役です。

 楊過には父がいません。母は死に際にすら、父の名も素性もその死因すら、何故か教えてはくれなかったのです。
 わかっているのは嘉興の鉄鎗廟で死んだ事だけ、母がそこに埋葬して欲しいと遺言したからです。
 世の荒波に揉まれ、すっかりひねくれて育ったボクを、郭靖黄蓉夫妻は引き取って連れて帰ると言います。
 実はそんな楊過の事を、こっそり「倅」と呼んで可愛がってくれる人がいます。逆立ちで暴走するアブナい親父ですが、ものすんごい武功の持ち主です。
 郭夫妻は彼の事を「欧陽鋒」と呼んで敵視していますが、親父は深い狂気に蝕まれているらしく、それが本当に自分の名前なのか、自分が何をしたのかも覚えていないのです。

 郭夫妻の許で楊過の修行が始まったのですが、思わず出した欧陽鋒直伝の必殺技でトラブル発生!破門となります。
 今度は亡き父親と所縁があるらしい全真教に入門するのですが、私刑を受けた際に、また無意識的に技を発動させて相手を瀕死にし、逃げ出してしまいます。
 逃げた先は巨大な地下墳墓。
 そこには仙女の如く美しいが、感情を持たない小龍女がいました。
 小龍女に仕える婆やが楊過を庇って全真教の道士に殺され、小龍女は婆やの遺言を守って楊過を弟子にします。

 師弟の絆はいつしか愛情に変わり始めるのですが、どっちも鈍いので気付きません。
 そんなある夜、小龍女の身に災難が振りかかります。

 大いなる誤解から小龍女は出奔。
 楊過は小龍女を探す為、旅に出ます。

 ‥‥という、長い起承転結の「起」です。


【感想とかツッコミ】
 ドラマでは黄暁明(ホァン・シャオミン)が楊過、小龍女を劉亦菲(リウ・イーフェイ)が演じていますが、両方ともイメージぴったりです。
 欲を言えば、もう2〜3年待って、劉亦菲が20歳を過ぎてからにしても良かったんじゃなかったかな‥‥と。まぁ、後半がね。

 それにしても、ドラマのクソ憎たらしい少年楊過がどう成長したら、イケメン黄暁明になるのか‥‥不思議。

 ところで、莫愁姐さんのテーマの元好問の詩ですが、

「問世間、情是何物、直教生死相許?
 天南地北双飛客,老翅几回寒暑?
 歓楽趣、離別苦、就中更有痴児女。
 君応有語、渺万層雲、千山暮雪、只影向誰去?」

 翻訳では「情」は「情け」と訳してあるのですが、射雕のエンディングみたく「愛」と訳して欲しかったなぁ‥‥。
 莫愁姐さんは「恋愛」と言うものの幻に翻弄されている人であって、「情け」になると、何か「人情」が恋しいように聞こえるんですもん。

「教えて頂戴、生死すら誓い合う、愛って一体何?
 天の果て地の涯てまで双び飛ぶ鳥の、
   翼は幾度季節を越えたのかしら?
 歓びと、哀しみが、恋する娘の内に絡み合う。
 渺々たる雲の波を、雪降り積もる山々を、
  あなたは誰の為に一人で行くと言うのかしら?」

 すみません、かなり意訳しました。間違って訳してたら訂正して下さい。 
「愛とはどんなものかしら」だと、モーツァルトや!

 そんなわけで「武侠小説史上最大のラブストーリー」などと銘打たれている「主人公苦難に遭いすぎ武侠小説」スタートです。
 改めて読み返すと、莫愁姐さんって、ドロンジョ様のポジションだなぁ。

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