「聖地チベット」展

  • 2010.03.28 Sunday
  • 23:28
JUGEMテーマ:美術鑑賞

 石野陽虎さんの「中国歴史あら?カルト!」の仏教美術コーナーで紹介されていた大阪歴史博物館の「聖地チベット」展が面白そうだったので、行ってきました。

 全体の印象ですが、京極夏彦の「狂骨の夢」を思い出しましたなぁ。密教、黄金、髑髏、合体‥‥です。
 日本の仏像より手足が細長くて、アクションが大きいポーズで、金色なんです。‥‥何故かほとんどの仏像の顔が金色に塗り直されております。髪は紺青ですね。日本人的感覚からすれば、そんなに塗り直さんでもええのに‥‥と思える程、こってり塗り直しております。
 で、千手観音はきっちり手を千本作るようです。現在では何本か欠損しているかもしれませんが、あの腕の量は圧巻でした。しかも、きちんと掌に目が描いてあります。
 十一面観音は、小面の日本のと並び方が違いますね。日本のは後頭部に大笑面という大笑いしてる面があったり、憤怒面とか菩薩面とか表情が違うのですが、チベットの小面は割にみんな穏やかな顔をしてはって3面が3段ある上に憤怒面(最初それが大笑面かと思いました)と如来面の2段の5段構成になっておりました。
 十一面観音の立像も細かく割合が決まっているそうで、設計図も展示してありました。

 んでは、印象に残った像の感想。
 真面目な感想は石野さんの方でご確認下さい。

・ソンツェンガンボ坐像
 チベット仏教の租となった王らしいです。
 しかし、私が気になったのは弁髪でした。宣和堂さんのコメントが聞きたい髪型でした。

・魔女仰臥図
 チベットというのは魔女の上に出来ているそうで、魔女の急所となる部分に寺院を建ててるんだよ〜、という説明図。
 妙にロマンとファンタジー心をかき立てられました。

・蓮マンダラ
 携帯用仏さん。
 中身は父母像という‥‥男女が合体している像です。
 日本なら秘仏扱いなのでしょうが、これだけあっけらかんと出されると「へ〜」としか思わないものですね。
 蓮の造型が可愛いです。

・ボードガヤー大塔模型
 細かい細工に感動した!ちょっと欲しい!

・釈迦如来立像
 清涼寺っぽい。

・ダマルパ坐像
 わりと男前。でも髪型が気になって仕方なかった。
 一体どうやって結ってるんだろう?

・アティーシャ坐像
 説明文の「高額の報酬で招かれて」というのが、めっちゃ気になった。

・マチク・ラプドゥンマ坐像タンカ
 今回最も印象に残った説明文絵画。
 自分の肉体を断って悪鬼に捧げる行をした女の修行者という説明だったのですが、‥‥痛すぎるぞ、それ。
 で、悪鬼は赤いもんを喰ってるんですが、中央の修行者の人に傷がないので、ホッとするやら残念やら。
 ‥‥どこの肉を断ったのか、想像すると怖い。

・カーラチャクラ父母仏立像
 四面二十四臂のカーラチャクラ(カーラ=時、チャクラ=輪)が明妃を抱いた像。
 いわゆる歓喜仏ですな。
 しかし、チベットのはタンゴを踊ってるようなポーズが圧倒的に多くて、日本のがしっと抱き合ったやつでもインドのあぐら描いた上に座ってます状態でもなく、非常にアクティビティです。
 妃の方も四面なのですが、この二人、背面の表情は非常に穏やかなのですが、正面顔‥‥つまり向かい合ってる顔が憤怒相なのですよ。ちゅーしてんのか?と思う程に顔を寄せてるんですが、寄せあう顔と顔が恐い!
 私は色んな角度から見てたんですが、この像をじんじろじ〜と見る人は他にいませんでした。

・ヤマーンタカ父母仏立像
 めっちゃでかい合体像。
 これ、男尊の方が獣頭で恐い顔なんですが、踏まれている悪鬼の方がむしろ仏顔でした。

・ペルデンラモ騎騾像
 今回一番インパクトがあった像。
 ペルデンラモって吉祥天の事らしいです。‥‥うっそ〜、めっちゃ恐い顔してるやん。
 で、何がインパクトって、髑髏王冠と生首ネックレスを可愛らしく見えさせてしまう、尻の下に敷いた人間の生皮。!金持ちの家に置いてるあの虎の毛皮みたいに、首の部分はかっちりしたままだけど手足と胴はびろ〜んと伸ばされてるあれだよ、あれ!

・金剛亥母立像タンカ
 これもインパクト大。
 顔から生えたイノシシ‥‥より、何故、周りの風景が屍林(遺体を遺棄する場所)なんかな?!
 昔の庶民って、死んだら墓とかそういう概念はなく、死んだら不要ゴミ扱いやったんか?
 墓っていうのは、恵まれた階級の人間の特権だったのか?
 ‥‥と、絵画本来とちょっと違う事を考えさせられてしまいました。

・獣頭金剛?
 ?というのは仏具ですね。金剛杵とか、独鈷みたいな使い方をしたのかしら?
 そもそも、独鈷ってどう使うんでしょうか?なんか、お寺さんが持ってはった気はするけど。
 これらは複製があったら買って帰りたいとすら思った代物。
 か‥‥可愛い、可愛すぎるぞ。何だ、これは!?
 お坊さんがこんなのを振っていたら、かなり和んでしまいそうやんか!?

・カトーヴァンガ
 これも?。
 まさに「狂骨の夢」。

・カパーラ
 今回2番目にインパクトがあった物。
 信長が浅野長政の頭蓋骨を杯にした‥‥っつー、あれ!あれのリアル版。

・香炉
 細工が細かい〜〜!ほしい〜!

・高足碗容器
 これの細工も細かくて美しい!
 もっとじっくり見たかったけど、時間切れでよく見られなかった。

 すごいアホみたいな感想ですみません。
 画像はこの辺とか、この辺とか、この辺でご覧下さいませ。

スポンサーサイト

  • 2020.06.30 Tuesday
  • 23:28
  • 0
    • -
    • -
    • -
    コメント
    こんなんやってたのか…
    通勤経路に宣伝が全く出てなかったので
    知らなかった…○| ̄|_
    • pupu
    • 2010/03/30 12:35 AM
    ★pupuさん
    >通勤経路に宣伝が全く出てなかった
     ホンマに宣伝少なかったわぁ。
     最寄り駅にちょこっと位しかなかった気がする。

     でも見応えはありましたよ。
     日本でも中国でもインドでもない、チベットの様式なんだなぁ‥‥と、感動しました。
    コメントする








        
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック

    PR

    calendar

    S M T W T F S
          1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    3031     
    << August 2020 >>

    Twitter

    お天気

    氷と炎の歌

    ブクログ

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recent trackback

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM