「ONE PIECE」について語ってみる その1

  • 2010.11.29 Monday
  • 20:24
JUGEMテーマ:ONE PIECE


 ただ今、ぐんまま家でブームの「ONE PIECE」。
 読むと笑ったり泣いたりで、たまたまやって来たヤクルトお姉さんやコープの配達のお兄さんに
「どうかしたんですか?」
 と、尋ねられる事しばしば。

 今回は「空島編」について語ってみたいと思います。

 一国家を巻き込む陰謀劇の「アラバスタ編」と、みんな大好き「W7編」の間にあって、「空島編」はも一つ人気が低い気がします。
 まぁ、仲間は加入しないし、心綱(マントラ)を使う神官たちは鬱陶しいし、敵対関係がややこしいし、どっちかと言うと麦わら以外の方がクローズアップされてる気がする。

 しかしそんな「空島編」を、あえて麦わら以外を中心にして読むと、面白いんですよ。

 おまけに「空島編」は、恋愛要素が皆無に近い「ONE PIECE」の中で、唯一恋愛譚が描かれてるんですね。
 まぁ、ものすご〜くさり気ない描き方なので、それが恋愛感情なのか気付かない人も多いんじゃないかな?
 けど、もう、それに気付くと、見る目がまるっきり変わってしまうのですよ。


【「ONE PIECE」を読んでいない人向けあらすじ】
 少年ルフィは海賊王を目指して仲間と航海を続けている。
 とある事情から、ルフィらはその存在の有無すら伝説の「空島」を目指さなくてはいけない事になる。
 ジャヤという島に住むモンブラン・クリケットは「嘘つきノーランド」と呼ばれている先祖との因縁を晴らす為、ノーランドが発見したと偽った(と言われている)黄金郷を捜し続けている人物である。
 そのモンブラン・クリケットと意気投合したルフィらは、クリケットの協力を得て空島に出発する事が出来た。

 雲の海と雲の大地で出来た空島は、一見平和ではあったが、実は6年前に先代の神ガン・フォールを倒したエネルによる恐怖によって支配されており、また「神の島(アッパーヤード)」を巡って、空島の人間と、元々そこに住んでいたシャンディアの一族が激しく争っていた。
 不法侵入の罪で仲間を攫われたルフィたちは、禁断の土地アッパーヤードでエネルの部下である神官たちと戦う事になる。
 また、シャンディアの戦士ワイパーたちは、奪われた土地を取り返す為に、その騒ぎに乗じてエネルを攻めようとアッパーヤードに攻め込んだ。
 敵と味方と敵の敵が入り乱れ、エネルの仕組んだサバイバル・デス・マッチの幕が切って落とされた。

 その頃、アッパーヤードを彷徨うナミたち(ルフィの仲間)は、このアッパーヤードこそが下界のジャヤの一部であり、モンブラン・ノーランドが発見した黄金郷である事に気付いたのである。

 ‥‥あとは「ONE PIECE WEB」で、確認して下さい。


 で、角度を変えて見る「空島編」。

 シャンディアのワイパーは「戦鬼」と呼ばれ、誰よりも聖地奪還を望み、圧倒的な強さと、敵は全て排除すべきだ!と、過激な意見を曲げる事もないので、敵は勿論、味方からも恐れられております。
 しかし、女戦士のラキは、シャンディアを攻撃する事もないガン・フォールまで攻撃しなくてもいいのでは?と意見するのですが、逆に、
「迷いがあるなら、戦いに出るな!邪魔なだけだ!」
 と、怒鳴られてしまいます。

 ラキが可愛がっている少女アイサは、アッパーヤードの土を集めて、それを宝物にしております。
 戦いに出るラキは、アイサの宝物のバッグを預かり、アッパーヤードの土を持って帰ってあげる、と、約束をします。
 その様子を遠くから苦々し気に見るワイパー。

 しかし、戦闘中にアイサのバッグに気をとられたラキを庇って、仲間のカマキリが負傷してしまいます。
「こんなものがあるから、戦闘に邪念を生む!」
 と、怒り狂ってアイサのバッグをラキから取り上げ、捨てようとするワイパー。
「捨てないで!」
 と、懇願するラキ。
「俺なら大丈夫だ。」
 と、カマキリがそのバッグをワイパーから取り返してくれます。

 ああ、ワイパーさん、完全に悪者やん。

 しかし翌朝、ワイパーはバッグの土を捨ててしまうんですねぇ。
 がっくりするラキ。
「覚悟のない者はここに残れ、責めやしない‥‥」
 皆が戦いに出る中、ラキは残ってこぼされた土をバッグに戻します。

 皆の後をおったラキは、エネルに倒され、心が折れてしまったカマキリに遭遇します。
「ワイパーを止めてくれ、あいつには誰も勝てない‥‥。」
 カマキリにアイサのバッグを預け、単身ワイパーを追うラキ。

 ここまでが前振りです。
 ‥‥‥長いなぁ。

 さて、本番。
 270話「小夜曲(セレナーデ)」
 このタイトルでピンと来たあなた、音楽通ですな(笑)。

 ワイパーは雲の茨の檻に閉じ込められ、神官や神兵とデスマッチの真っ最中です。
 そこにラキちゃん到着、カマキリからの伝言を伝えようとするのですが、
「エネルが‥‥」
 と、エネル(雷人間)の口にした途端、ラキの背後にエネルが出現しちゃうのです。もう、ワイパーさん、戦いどころではなくなってしまいます。
 ラキとの間を隔てる有刺鉄線みたいな雲茨をがしっと掴み、手から血を流し、敵からの攻撃を受けまくってるんですが、
「ラキを攻撃するな!」「そいつは戦いを放棄したんだ!」
「ラキ手を出すな!」「逃げろ!」
 と、外のエネルとラキに向かって叫び続けます。
 しかし、エネルの攻撃は容赦なく‥‥

 ああ、何という萌え展開!

 ちなみに「小夜曲(セレナーデ)」男性が愛しい女性に向けて歌う愛の歌の事です。
 この話では、今までラキに対してはことさら乱暴にぶっきらぼうに振る舞っていたワイパーが、彼女の命の危機に思わず本心を覗かせてしまうから「セレナーデ」というタイトルなんですね。

 つまり、ワイパーさんがラキにキツくあたっていたのは、彼女の身を心配していたからで、
「お前の事心配だから、戦いに出ないでくれる?」
 って、言えなかったんですね。
 バッグの事も
「そんなんに気をとられたら、お前が危ないから、やめて〜!」
 って、言えなかったんですね。
 言えないどころか、カマキリに美味しい所を持って行かれてるし。

 ああ、なんて照れ屋なワイパーさん。
 270話のワイパーさんが余りにラブリーすぎて、私は空島編のシャンディア部分だけ拾い読みしてしまいましたよ。

 その後、傷付いたワイパーさんを看護していたのはコニスちゃんで、アイサと再会したラキちゃんを優しく見守ってるのはカマキリくんでした。
 あああああ、可哀想すぎるよ、ワイパー。

 その後、あの人達はどうなったのでしょうか?
 本筋にほとんど関係ないけど、気になります。

 扉絵シリーズの「あの人は今」でラキはコニスやアイサと森を散歩し、森を開拓するワイパー達はサンドウィッチを食べています。
 ‥‥誰が作った物なんでしょうね?
 う〜ん、気になる。

「2年後シリーズ・あの人は今」って、やってくれないかな?

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