う〜ん、今一つだったな「贖罪」

  • 2012.02.08 Wednesday
  • 19:38
 JUGEMテーマ:ドラマ

 WOWOWのドラマ「贖罪」が完結しましたが、今一つでしたねぇ。
 私は原作はあまり好きではなかったんですが、それでもドラマは作者の意図を無視しすぎて、
「おいおい、そこはそういう意図ではなかったんだろ?」
 と、感じるシーンが連発でした。

 一番ひどかったのが最終回だったし。

 例によってネタバレ自重につき、隠しておきます。
「ネタバレOK!」な方のみどうぞ。




 というわけで、ドラマ感想ですね。

 キャストはいいと思うんですよ。
 でも演出が悪い。脚本が悪い。解釈がひどい。
 どうも監督の独りよがりに思えて仕方がありませんでした。

 原作はどの話も、ある意味三角関係(恋愛感情が介入していないにしろ)の破綻と事件のトラウマ、家庭の事情が絡み合ってるんですが、恋愛要素の入れ方が‥‥ちょっと下手。

・1話
 しつこいようだが、フランス人形違いがひどい。
 あれで、舞台となった町の性質が全然違うものになってしまったし、彼の異常さが薄くなってしまった。
 原作では衝動的だったのに、ドラマは確信的だった。この差もひどい。
 紗英の大人になってはいけない強迫観念が余り出てこなかったのも‥‥なぁ。
 しかし変態夫の森山未來は上手かった。

・2話
 もっとマッチョな侵入者でないと、真紀が乱暴なだけにしか見えない。
 まぁ、モンペ親と評判ばかり気にする教頭でも良かったけど、自分の恋人を守る為に平然と人を陥れる女の怖さがないと、結末にリンクしないんだよなぁ。
 で、あのパンチはホンマ、余計だったと思う。
 小池栄子ちゃんはよかった。

・3話
 そういうものだと思ってみればそういう話なんだけど、監督の余計な解釈は邪魔だったと思う。おかげで話の本筋を見失った人が多かったのでは?
 晶子が性犯罪の現場で受けたトラウマ故のラストの破局が、妄想女の妄想犯罪にしかなっていない所が‥‥ちょっと。

・4話
 う〜ん。
 あっちの不倫はなくても良かった。
 あれも、もうちょっと衝動的だよなぁ。
 お姉ちゃんの子役ちゃんが上手すぎる。

・5話
 ‥‥‥‥‥‥‥。
 もう、どこから突っ込んでいいのかわからないわ。
 過去の話はもっときっちり描くべきだったんでは?


 最後にヒロインの造型ですな。
 キョンキョンの演技は良かったのだけど、脚本段階での麻子がちょっと違うからなぁ。

 原作はあんなに執念深い人じゃないんですな。
 もっと衝動的でかつ、無責任な人間なんですよ。
 だから犯人が見つからないと、目撃者の子供らがトラウマ持つほど脅すわけです。
 けど、自分がそこまでやった自覚がないから、4人のトラウマにすら気付かない。
 だから、事件が起こって、
「あら、そんなに気にしていたの?」
 と、驚くわけですよ。
 そんな女だからこそ、逆に怖い。

 自分の過去の所業についても、その時の恋愛衝動でやってるから、罪悪感なんてない。勿論、友人の心の傷にも気付かない。
 そして、愛情が冷めるとあっさり男も見捨ててしまう。
 すべてを失った男の方はそんな状況からも、何とか立ち直ろうと努力していたのに、偶然、自分が最初に失った思っていたものが、実は失われていなかったと知って絶望するわけです。

 麻子のそんな無責任さが、過去にも現在にも事件を引き起こしてしまう‥‥そういう話なんですな。(多分)

 で、そんな私的にも許せん女の麻子さんですが、そもそも彼女が4人の子供らを脅したのは、目撃情報を言わないからだけではないんですな。
 彼女がそもそも4人に対して腹を立てたのは、誰一人として娘の死を悼んではくれなかったからなんですね。
 まぁ、子供だから仕方がないのかもしれないけれど、4人が4人、自分の衝撃にばかり気を取られていたからなんですが、彼女らの物語でも「可哀想」とか「寂しい」とかそういう感慨はなかったような気がします。(あったらすみません)
 その辺は、唯一、麻子に同情出来る場所だっただけに、丸ごとカットされていたのはかなり痛かったと思うのですよ。

 せっかくのキャストなんだから、もうちょっといい作り方はなかったのかな?と残念。
 その点で見れば「告白」は、各キャラクターの事情もきっちり描かれていて、上手に映画化されていたと思います。

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