河内屋与兵衛のお金を勘ぐってみる

  • 2012.06.12 Tuesday
  • 11:58
 JUGEMテーマ:歌舞伎

 怪傑おばさん頭巾さんから、YOUTUBEの「女殺油地獄」をおススメいただいたので、ここんとこ楽しく見てました。
 ああ、孝夫時代だぁ〜〜!
 やっぱりええのぉ〜〜〜!
 惚れ惚れ〜〜〜!
 で、ふと、
「河内屋与兵衛の借金って、どの程度あったのかな?父ちゃん母ちゃんは何ぼ渡したんかな?」」
 と、疑問がわいたので、計算してみる事になりました!!

 まず、例によって江戸時代の貨幣の計算方法から。
 時代が明確にわからないので、中期頃の計算で行きます。

 金1両=銀60匁=銭4貫文(4000文)
 1000匁=1貫目
 金1両=9万円
 銀1匁=1500円
 1文=22.5円

 まぁ、こんな感じです。

「女殺油地獄」(しかし、凄いタイトルやなぁ‥‥山風みたい。)のストーリーも大まかに説明致します。
 不良少年(青年か?)河内屋与兵衛(24)は義理の父や母が甘やかすのをいい事に遊び回っております。
 馴染みの遊女を追いかけては叔父さんを失業させ、近所の奥さん(27)に世話を焼かれては不倫を疑われさせる始末。
 実の兄ちゃんも両親に
「もう、あんなヤツ勘当してもうたらエエねん!」
 と、愛想をつかされ、家庭内暴力まで振るい始めて、親はついに与兵衛を勘当してしまいます。
 返す宛てもないのに義理の父親名義で1貫目を借りて遊びまくり、困り果てて近所の奥さんこと豊嶋屋お吉のところへ行きます。
 そこで、自分の両親がお吉に自分への小遣いを託してくれていると知り、ちょっと改心したものの、今晩中に200匁返済しないと、翌日実家は1貫目を取り立てられてしまう!
 お吉から受け取った小遣いは、父ちゃんから300文+母ちゃんから500文。
 うわ〜、足りねぇ!
 仕方なくお吉に借金を頼むが、先日不倫を疑われた相手に金を貸せないと断られてしまう。ひ〜!
「なら、しゃあない、油を2升貸してくれる?」
「まぁ、商売モンならええやろ。恨まんといてや〜!」
 と、背を向けたお吉を‥‥‥‥‥。

 と、言う話ですね。
 詳しく知りたい方はググってみるか、実際に芝居を見てくださいませ。

 で、お金の話がわんさと出て来る、第3場「豊嶋屋油店」の場の銭勘定をしてみます。

 まず、1貫文と1貫目は違います。
 1文銭1000枚を紐でまとめたのが1貫文、通貨単位ですね。
 銀は当時、重さを計って使っていました。なので銀1000匁で1貫目、重さの単位なのです。

 与兵衛は1貫目=150万円の借金を抱え、今晩中に200匁=30万円を返済しないといけません。
 お父ちゃんは300文=6750円、お母ちゃんは500文=11250円をお吉さんに預けてくれましたが、合計しても18000円で全然足りません。
 お吉さんに借金を頼みますが、家の箪笥には500匁=75万円あるけど、それは貸せないと断られてしまいます。
 なら、油を2升貸して欲しいと頼むわけです。

 で、油です。
 江戸初期は油が非常に高価で米の10倍、酒の2倍の価格だったそうです。
 江戸初期で油1合が20文、ちょっと時代が下がると40文ほどしたそうです。
 寛永年間の米1升の価格が30文=675円なので、油1升は300文=6750円です。
 1升は大体1.8リットルなので、現在の10倍強の値段ですね。

 で、与兵衛は13500円分の油を借りたいというわけですね。

 現在のお金に換算しても、成る程と思える金額ですよね。
 しかし、河内屋与兵衛の造型と言い、江戸時代と思えない話ですねぇ。

スポンサーサイト

  • 2020.09.16 Wednesday
  • 11:58
  • 0
    • -
    • -
    • -
    コメント
    >河内屋与兵衛の借金って、どの程度あったのかな?

    そうなんですよ〜!
    でも、換算が難しそうで、全然やる気が起きませんでした(^_^;

    >合計しても18000円で

    ん〜!そんなもんだったのですか(^_^;
    単位が「文」だったので、息子が芸者遊びしているのに、ちょつと疑問〜?って思ってたんですよ・・・私ゃ、なんでも詰めが甘いですねぇm( )m

    >河内屋与兵衛の造型と言い、江戸時代と思えない話ですねぇ

    いや、ホント!
    インフレと豪奢な元禄・化政の文化しか浮かんでこないのですよ!!
    孝夫さんの愛嬌にボーっとしてるだけじゃなくて、もう一寸、勉強しなくちゃいけませんねぇ・・・反省!
    • 怪傑おばさん頭巾
    • 2012/06/14 10:48 PM
    ★怪傑おばさん頭巾さん
    >換算
     まぁ、自分の為の企画です(笑)。
     最初、一貫目と一貫文の違いがわからなかったんですよ。
     とりあえず、そこからの疑問で調べてみました。

    >河内屋与兵衛の借金
     一番計算しやすいレートで計算していますので、年代によって微妙に違うと思います。
     なのでもう少し後の時代だとすると、これよりちょっと多めで考えた方がいいかもしれません。

    >合計しても18000円で
     親と子の金銭感覚の違いも出てますよね。
     一般的なお小遣いとしては妥当な額だと思うのですが、息子の金遣いの荒さからすると、これ位では全然足りないんですねぇ。

    >インフレと豪奢な元禄・化政の文化しか浮かんでこないのですよ!!
     バブル時代みたいですね。
     浮かれて自分の許容範囲以上の借金を作る息子と、堅実な親たち。
     結構、現代人へお戒めにもなります。

    >孝夫さんの愛嬌にボーっとしてるだけ
     ‥‥いや、私、最初はボ〜ッとなってましたよ、やっぱり。
     与兵衛のちょっと甘えたような表情なんざ、お吉ではないけど、つい、お金を渡しそうになります。
    • ぐんまま
    • 2012/06/16 9:03 PM
    コメントする








        
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック

    PR

    calendar

    S M T W T F S
      12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    27282930   
    << September 2020 >>

    Twitter

    お天気

    氷と炎の歌

    ブクログ

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recent trackback

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM