松竹座七月大歌舞伎〜又五郎・歌昇襲名

  • 2012.07.08 Sunday
  • 20:46
 JUGEMテーマ:歌舞伎

 そんなわけで、今年も行って参りました。
 演目は「引窓」「棒しばり」「荒川の佐吉」です。


・「引窓」
 2年前に通しで見たんですが、やはり人物関係がややこしいですねぇ。
 今回は濡髪長五郎に片岡我當さん、南方十次兵衛に中村梅玉さんです。
 うわぁ、梅玉さん久しぶりやわぁ‥‥‥。襲名以来じゃなかろうか?

 今回2階席だったので、屋根の部分も見えたのですが、引窓の開閉が物語のポイントなんですね。1階席だと、音しかしないので、この辺、わかり難かったのです。
 かなりきちんと開閉しております。

 やはり前回のと比較しながら見てしまうのですが、父ガトーさんの濡髪は染五郎さんのに比べると、貫禄たっぷりでした。染五郎さんのは非常に若々しいフレッシュな濡髪だったのですな。
 で、父ガトーさん。
 足を悪くされているのか、手すりもって離れに上がって行かはったんですな。その辺がちょっと、惜しいと言うか、何と言うか。
 一方、梅玉さんの南方十次兵衛こと南与兵衛。
 仁左衛門さまのは非常に可愛らしいあんちゃんだったんですね。武士の衣装を着て帰った時のはしゃぎ方とか、もう、何とも言えず、可愛らしい。‥‥ほぅ。
 それでいて、役目を承る時は非常に凛々しいのです。
 梅玉さんのは、町民の若いおじさんが、武家に取り立てられて嬉しいのがよく伝わります。一応、武家なんですが、もう、町民がにじみ出てるんですな。
 武家に取り立てられたけど、町民としての人情とかそういうものが捨てられない。そういうのがよく出ておりました。
 でも、濡髪の方がお兄さんに見えてしまうかなぁ?
 女房お早は孝太郎さん。遊女上がりのあか抜けた女でありながら、可愛いんですよね。
 母親のお幸は東蔵さん。義理の息子と実の息子の間での義理と人情に苦しむ、いいお幸でした。人相書きを売って欲しいというシーンは、ホンマに良かったです。
 この芝居、お幸がダメだとダメになるんでしょうなぁ。

 余談ですが、平岡丹平の進之介が登場する度に、ちょっとドキドキしながら見ていたのは、きっと私だけではなかったはず‥‥。
(2CHの進之介板によると、口上でやっちまったらしい。‥‥口上で‥‥orz

・「棒しばり」
 次郎冠者に又五郎さん、太郎冠者に染五郎さん。大名が錦之助です。
 錦之助って、前の信二郎だったのね‥‥。
 身体の固い私には無理すぎる動きが満載でした。
 そもそも、手を縛られた状態で、足だけですっと立つのがすでに無理。
 そういう動きを苦もなく出来るあたり、やはり日々精進されているんだろうなぁ‥‥と、感心しておりました。
 ストーリーも動きも面白いですね。


・「荒川の佐吉」
 仁左衛門さまは子供が絡む役がいいなぁ‥‥。
「寺子屋」の松王も登場から良かったのですが、今回の佐吉も子供登場後からが良かったです。あやし方が妙にリアル。
 もう、全身からにじみ出る子煩悩ですね。

 うおおおおおお、子供になってあやされてぇぇぇ!
 俺にも子守唄を歌って下せぇ〜〜!
(煩悩全開)

 子育てを苦労しつつも成長を喜び、別れたくはないけれど、幸せの為にあえて身を引く潔さがハマってますねぇ。
 冒頭、佐吉が
「この青二才が!」
 と、罵倒されるんですが、青二才と罵倒されても違和感がないのがすげぇ!
 青二才と罵倒される67歳。
 声も張りがあるし、歩き方もしゃっきりしてるし、スレンダーだし、いいですなぁ‥‥。

 吉右衛門さんが相模屋政五郎だったのですが、渋くてすてきでした。
 うちの母は舞台で吉右衛門さんを見るのが初めてだったそうで、
「テレビの鬼平と同じ声や〜〜!」
 と、喜んでいました。

 ここんとこ忙しかったので、かなり疲れが溜まっていたんですが、楽しく過ごせました。

 ああ、家に帰る足が重いよぉ〜〜。

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  • 2020.09.16 Wednesday
  • 20:46
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    コメント
    お母様、お元気になられたんですね。
    良かったです(^^)
    • pupu
    • 2012/07/08 11:46 PM
    ★pupuさん
    >母
     ありがとうございます。
     玉三郎はさすがに諦めたのですが、こっちはがんばって観劇しました。
     当日はハイになっていたので、元気でしたが、翌日大丈夫だったのか、心配‥‥。
     朝になったら電話しておこう。
    • ぐんまま
    • 2012/07/09 12:46 AM
    >お母様
    本当に!お元気になられてよかったですね(^^)
    お疲れの具合はいかがだったでしょう?

    >松竹座
    おぅ〜!豪華版です!

    >お幸がダメだとダメになるんでしょうなぁ
    そうなんですよ〜!
    私が見ているのでは多賀之丞!
    最近だと上村吉弥でしたっけ?褒められてましたけど、これは見ていないんですm( )m
    東蔵好きなんですよ〜!!巧いのに恵まれない、と思っていたら、最近はけっこう良い役がついて嬉しいです(^^)
    こないだは、五段目のおかやで褒められてたし♪
    孝太郎のお早も見たいですねぇ(^^)

    >青二才と罵倒される67歳。
    ウッフッフ〜ハート!
    気味悪いと言わないでくださいませ・・・想像してますの(*^^*)

    >又五郎襲名
    あの光輝が・・・と思うと感無量です。
    この人も実力がある割には恵まれない!途中やたらと太っちゃったのも悪いんだけど(^_^;
    でも、ずっと、腐らずに努力していたし、吉右衛門についていたのがよかったですねぇ(^^)
    もはや親代わりですよ♪
    吉右衛門も娘四人というのが、自分でも「幸か不幸か」と言ってましたから、冷静に育てられるんでしょうね(^^)
    私たちには又五郎も錦之助も前任者のイメージが強すぎますが、それぞれに頑張って良い役者になって欲しいです(^^)
    • 怪傑おばさん頭巾
    • 2012/07/14 12:20 AM
    ★怪傑おばさん頭巾さん
    >母
     とりあえず、大丈夫そうです。

    >東蔵のお幸
     良かったですよ。
     似顔絵のシーンは梅玉さんの間の取り方もよかったのか、両者の心中がよく伺えました。

    >又五郎襲名
     私的には歌昇さんのイメージが強いですね。
    「佐吉」の辰五郎も、人情に厚く、明るい役で、場を和ませておりました。

    >錦之助
    「棒しばり」の大名でしたが、3人の掛け合いも楽しく、踊りもお上手でした。

     最近、結構襲名があったので、誰が誰だったのか確認が必要になって来ました。

     それにしても、進之介さんは孝太郎さんやらぶりんと随分差がついてしまったなぁ……と。
     20年位前は同じような立ち位置‥‥というか、らぶりんはまだ部屋子でしたからねぇ。‥‥日々の精進って大事なんですね。
     13代目の長男の長男だから、本来なららぶりんのやったような「義賢最期」やそれこそ「油地獄」をやるべきであるはずなのに‥‥。
     我當さんはどう思っているんでしょうか?
    • ぐんまま
    • 2012/07/14 12:41 AM
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